「創作のレッスン」指導者の選択が上達を早める
今回は今までとは違った記事です。過去に予告しておきながら記事化が遅れた一件、初級・中級者のための創作関連指導者選択について、アドバイスさせていただきます。指導者が飽和状態の現在、当記事が少しでも選択の手立てとなれば、幸いです。
自分の希望と指導者の専門が合致しているか?
創作の分野は幅広いため、自分が作りたいジャンルに強い指導者を選ぶのが鉄則です。また音大受験を考えている方は、受験指導が得意な方、基礎力に重点を置いた指導者にお願いしましょう。受験と音楽の仕事は別個のものだと考えておられる方もいると思います。しかし、将来音楽を仕事にしていくには、標準的な音楽理論に精通している必要があります。そのための基礎力として受験は大いに役立ちます。
加えて、勉強して損になることはありません。そのときに役立たないと思っても、後々になって気づくことはよくあります。
西洋クラシック・現代曲
和声や対位法などの伝統的な技法に精通している、音大作曲科出身 の指導者が適しています。音大出身ではあっても、専門外の指導者が、基本的な間違いに気づかず教えている例もあります。そのような方には関わっても得られることは少ないだけではなく、その間違いの刷り込みから脱することが難しくなる可能性もあります。
大学の同級で、芸大和声を3回やり直した方がおられました。おそらくお二方の指導者に(3回目でようやくまともな指導者に巡り会えたということです)何らかの問題があったのでしょう。このような場合、最終地点へのスピードが遅れますので、様々な面で負担がかかります。レッスンの金銭的負担の大きさ、心理的葛藤に苛まれるなど・・良いことはありません。
指導者選びは、人生を左右すると言っても良いと思います。
例として下記記事をあげておきます。

ポップス・アニメ・DTMなど
実際に仕事をしておられる方から指導を受けるのが、最も良い選択です。最新の音楽トレンドに 明るい指導者が向いています。DTMの機材などもどんどん進歩していきますので、仕事をしている方でなければわからない手法もあります。
音大受験
自分の進みたい学校の先生に、実技指導を受けるのが最も良い選択です。受験は情報がものをいいます。異なる大学の指導者に教えを受けても、結果が出ないことがあることを知って動きましょう。これは作曲だけではなく、器楽も同じです。
特に難易度の高い大学は、実技試験だけでも複数回実施され、1回づつクリアしていかなければ、最終選考までたどりつけません。最終選考にたどりついて終わりではなく、総合点で落とされる場合もありますので、独学で受けることは不可能に近いと思います。
良き指導者につき、将来を見据えて準備を始めることが、おすすめの方法です。加えて、大学合格が最終地点ではありませんので、そのことを諭しつつレッスンを行なってくださる指導者なら、なおよいでしょう。
副科和声やソルフェージュ、楽典などは他大学出身の、信用のおける指導者についても良いと思います。最も大切なのは実技ですので、本質を見失わないようにしましょう。
一般的な音楽教室では月1~2万円程度ですが、プロ作曲家による個人レッスン料は平均で1回¥5000前後〜¥10000以上とお考えになるといいと思います。
ネット・紹介どちらが良いか?
指導者を探すためにベストな方法は、信頼できる方からの紹介です。ただこの場合は、紹介者へ配慮する必要があります。基本的なことがら・・たとえば時間を守る、レッスン予定を頻繁に変えない、連絡事項を徹底する、など日本の常識をわきまえることです。この辺がズボラであると、紹介者と指導者との人間関係がギクシャクすることもあります。
決まりを守ることは、人と人とのお付き合いを円滑にしていく学びでもあると考えましょう。多くの方はきちんとできていると思いますが・・どんなに注意してもできない方は一定数おられます。
結果的に指導者の間をぐるぐる回ることになります。たまに、そんなことは気にしない指導者もおられますが・・少数でしょうね。
紹介者のあるメリット
指導者の知人からの紹介であれば、多くの面で安心できます。指導者の人となりや方向性も事前にわかり、しかも生徒さんとの相性も確実ではないにせよ予測することができます。おそらく指導者の方々も紹介を一番望まれていると思います。
ネットで探す時の注意点
ネットの海は際限なく広がっているため、指導者探しは難しいと思います。下記に注意点をあげておきます。噂には惑わされないように!
プロフィールの具体性をチェックしましょう
危険信号
上記のように曖昧な経歴より、きちんとした略歴を書いておられる指導者をおすすめします。力のある指導者は有力な人物の名前に頼らずとも、やっていけるものです。
信頼できる
自分が何者であるのか、辿ってきた道のりを示すことは信頼の証です。名前のクレジットとは、作品に指導者の名前が記されていることです。
専門が明確に示されていること
危険信号
何でも教えられる=専門がないとも受け止められます。
信頼できる
例として「クラシック専門ですので、ジャズの和声については専門的に勉強しておらず、完璧ではありません。」などと書いている先生ならば、信頼できます。
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チェック方法
これは初心者の方々にはわかりづらいことですね。ネットで専門家の方に(この指導者に習いたいのだがいかがなものでしょうか?などとお願いしましょう。)記事チェックをお願いしてみるのも一つの手です。その結果、著しく間違った記事内容であれば、レッスンの質も推して知るべしです。
注意すべき点
指導者探しで、初級の人が陥りやすい点として、「特定の作曲家に心酔し、絶対視している指導者」を選択することです。このような指導者は、上級者向けであるのです。音楽の土台がなければ、指導者の発言の真の意味を理解することも難しく、最終的にはついていけなくなる可能性があります。
カリスマ性のある指導者とも言えます。このような指導者においては、独自のスタイルを学ぶには最高ですが、基礎を偏りなく学びたい初心者 にとっては、視野を狭める壁になることもあります。まずは『標準的な地図』を渡してくれる先生から学び、自分のスタイルが決まってから『独自の美意識』を持つ先生を訪ねるのが、挫折しないコツです。
以上、長々と記してまいりました。この類の記事は今回が最後です。次回からはレギュラー記事に戻っていきます。よろしくお願いいたします。

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