「感覚的和声講座」ご紹介〜耳を育てる

感覚的和声講座を始めてからほんの少し経過しました。この講座の特徴といたしまして、学校の副科や個人レッスンなどで和声を一応やってみたものの、全く身に付かず、綺麗さっぱり忘れてしまれてしまい、一からやり直したい方に最適です。楽器の先生にもおすすめです。
なぜ忘れるのか?
大概和声のレッスンは、生徒さんが書籍を読んで勉強していき、レッスンで教師からヒントをいただく方式が多いと思います。しかし、幼少の頃から親の監督下の元で練習をし、レッスンを受けてきた方々は「受け身のシステム」に体が馴染んでいるように思います。
このような方々の多くは、習ったことを暗記していれば点が取れる、書籍を読んで用語を暗記し課題を解くことが和声の勉強だ、と思っておられます。ただしこの方法は付け焼き刃であり、ほとんど身につきません。
歴史の年号を覚えるような方法から、響きの体感へと脱することができれば、耳が鍛えられ、禁則の意図もわかってきます。
L’Atelier du Chironでは音との対話を繰り返すことにより、耳を育てるお手伝いをいたします。
断片的な作例は少なくしています
感覚的和声講座では、まとまった作例の中で、和声の決まりを説明しております。
下記のような説明がよくありますよね?
連続8度&連続5度

初歩の方、和音が苦手な方にとっては、4声体の課題に連続が現れても、見抜けないことが多々あります。そのため、感覚的和声講座では、初歩のうちから長めの作例を用いております。
連続5度NG例

上の楽譜は連続5度でも、減5度・完全5度の組み合わせで、減七の和音から主和音に進む例を出しております。減七の和音は芸大和声ならば、1巻の後半に出てきますが、古典派の楽曲には当たり前のように現れます。そのため進度にとらわれることなく、(三和音の次が7の和音という順番)禁則例として紹介しております。
ワンポイントアドバイス
| 暗記型 | 感覚型 |
|---|---|
| 外声の並達8度でsop.が跳躍進行する場合は、不可 | 外声の並達8度でsop.が跳躍している場合、空虚な響きがする |
| 連続5度(減5度→完全5度)は減七とI度間にできることが多いので、和音記号を見て探す必要あり。 | 減七→I度の連結で連続5度を含む場合、響きが固く、トニックへの充足感が阻害されていると感じる。 |
| 和声は学問の一つなのだから、まず記憶することが大切である。 | 和声は学問ではなく、感覚の世界であるから、耳の記憶を重視すべきである。 |
暗記型と感覚型の違いを表にしてみました。講座ではこの二つの良いところを取りあげ、解説いたします。感覚を磨くことによって理屈を受け入れられるようになり、忘れない。このような方法で和声を紐解いていきます。

コメント