感覚的音楽理論入門 「楽典」練習問題(音価・拍子・連符)
前回に引き続き、練習問題をアップします。難易度的には、初級〜中級程度です。音大入試、音高入試、音楽系学校での授業対策にも十分役立つレベルです。上級の問題にしても、基本ができていれば恐れるに足りません。
記憶が曖昧になっている方は、どうぞ以下の記事を再度確認してください。



拍頭を明確にする
問1)拍頭が明確になるよう、記譜し直してください。

答え 右側の をクリック。
拍子が2/2ですので、二分音符ごとにまとめて書きましょう。

問2)拍頭が明確になるよう、記譜し直してください。

答え 右側の をクリック。

4/4拍子ですので、4分音符ごとの表記となります。まず拍子記号を確認することが大切です。
問3)拍頭が明確になるよう、記譜し直してください。

答え 右側の をクリック。

問4)3/4拍子になるよう、小節線を引き、拍頭が明確になるよう書き直してください。

答え 右側の をクリック。

拍子の変更と音価
問5)最初の音符を1とすると、最後の音符の割合はいくつになるでしょうか?

答え 右側の をクリック。
1/4
下記楽譜は、2小節目から最後までを複合拍子として書き換えたものです。この結果により、最後の16分音符は頭の四分音符の1/4の長さとわかります。

問6)最初の音符を1とすると、最後の音符の割合はいくつになるでしょうか?

答え 右側の をクリック。
1/3
書き換えてみました。

問7)最初の音符を1とすると、最後の音符の割合はいくつになるでしょうか?

答え 右側の をクリック。
1/2
4小節目のL’istesso Tempoは2分音符=付点4分音符と同じ意味です。わかりやすくするために、2/2を6/8に書き換えてみました。

まとめ
音価の課題については、複合拍子と単純拍子の関係をよくよく理解した上で、実際に音を出して確認することが大切です。慣れてくれば音を出さなくても、理解できるようになります。
記譜については、常に五線紙と鉛筆を用意して、書いてみることが大切です。正しく楽譜を読む=正しく書くことと同じです。コンピュータのソフトに頼りきりでは上達が遅くなります。
このような基本的な力を積み上げることは、複雑で難解な新曲の初演にも役立つでしょう。音源などに頼らず、自分の力のみで読譜することが怪しいならば、今回のような課題を解く練習からスタートするのも良いと思います。

次回の楽典は、音階や調性について説明します。これらをしっかりやることは、和声を楽にすすませることにもつながるんです。早く和声に入りたいと思っている族もおるようだけど、土台固めをしっかりやらないとどうどうめぐりになってしまいますよ。



がんばります!しばらくしたらもっと歯ごたえのある課題も出るんですね?



うん。基礎的なことをもう少し進めてからだね。総合的な課題集みたいなのをみなさんにプレゼントできればと思ってるんだ。そのために、わたしも頑張って記事を書くよ。待っててね。
追加問題



なんかね、問題の数が少ないような気がしてます。もの足りません!



オレちゃんだけじゃなくて、他の族さまにもそんなご意見をいただいているので、追加問題を作ります。忘れた頃にアップじゃなくて、近々ね。あとね、前にほんの少し話題にした「楽曲分析」もしっぴつちぅ。



そういえば・・去年、しろ先生が憤慨してたことがあったね。間違ったことを堂々と記事にしていた猫族さんがいたって。



はいはい。それであの曲を別の方向からも分析したいなと思ったんですよ。間違いを指摘するだけでは全く面白くないし、心に響くわかり方にはなりませんからね。



なんだか盛り沢山なコラムになってきましたね。去年始まった頃の計画とは別の方向に向かっていますね?楽しみです。


コメント