音楽の内側に触れる〜楽曲分析1 シューマン歌曲集 ミルテの花より「君は花のように」を実際の音で確認してみよう

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前回の記事はこちら

前回の記事では、音を使っておりませんでしたので、今回Youtube動画で、実際の音を聴いて知識を確実なものにしていただきたいと思います。

和声初心者やなんとなく勉強してきたけれど忘れてしまっている方、ピアノの指導者などにも有益だと思います。加えて、これから和声を勉強したいと思っている方の予備知識にもなります。よくわからなくていいのです。なんとなくわかったことは、頭の片隅に止まっていますよ。

目次

根音省略形とは?

文字通り、根音を省略した形です。和音記号は以下のように記します。赤丸で囲まれた和声が根音省略形です。根音を省略=Vに斜線を入れます。文字通り根音がないという意味です。

和音の種類は、減三和音、減七、導7(コードネームではm₇-₅)となります。

三和音の根音省略形は幹となる位置=強拍には使いません。上記譜面の黄緑色の部分はIV²です。この和声の根音を外せば、和声の形をなしません。VI¹??IV² ??どちらかわかりませんね。構成音を満たしていない和声を拍の頭に置くことはありません。ですから、使わないと覚えましょう。

上の譜面は前回の記事にアップしたものです。この中で赤枠で囲んだ部分を例にとります。ここでは属七の根音省略形の第二転回を使っています。他にも7小節目に使われています。

根音省略形をどこに使えばいいのか?このような疑問を解決していくのが和声の勉強であり、実際の音楽でみていくのが楽曲分析であるわけです。

指導者によっては、楽曲分析は必要ないと言い切っている方もいます。おそらくこの指導者が西洋音楽とは別のスタンスで曲作りをしておられる方ではないかと思います。この言い分を受け入れるか、批判的にとるかはご自由です。自分の楽曲の方向を認識しつつ、進めていきましょう。

Youtube

この動画では、前回の記事内にある楽譜「和声の骨格」、上記の楽譜「根音省略形」について音にしてあります。

デジタルパフォーマーと付属音源の木管で作っております。音質が悪くて申し訳ないです。

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